+ 混沌より化し者 +


後書き

+++まずは真面目に+++
 いつも誤字・脱字が多いんですが(見直してはいるのですが…)今回もたくさんしてしまいました。
 その中でも宇治くんの台詞が1番酷かったです。「榊くん、塩焼きそば好きやなあ」という台詞のはずが、「榊くん、塩好き焼きそば好きやなあ」となっていました。ややこしいわ!!なに言ってんねんコイツ!どういうことなの…と校正の際に大量にツッコミを貰いました。
 困ったのが、ギャグのオチ。榊くんのテンションが高かったため、ギャグシーンが割と多くなったんですが(当社比なので微妙かもです)、宇治のカマ言葉にツッコミを欲しがったり、祭ちゃんがわざと薄っぺらい食パンを持ってくるシーンで何か言えや!とツッコまれたり。私自身が特に話全部にオチをつけるタイプではないので、そんなに意識していなかったのですが、流石関西…厳しいっ!と皆のオチやツッコミへの執念を噛み締めることになりました。
 後は…榊くん、蓮珠、祭ちゃん、宇治くん、三千院という人数で綺麗に収まってしまって、火生と伊藤の出番が少なくなったのが問題でした。どっちも話にかなり絡んでくるキャラの癖に全く出るシーンが作れなくてですね…後でやっぱりなんか説明不足がちになって変だから、急きょ登場シーンを増やすことになったんですが、これが1番難しかったです。火生増えたのか増えていないのか分からない、かなりギリギリの瀬戸際ですしね…。

+++ストーリーについて+++
 1話が難しい、という方が多かったので、今回は簡単に簡単に!と思いながらプロットを作りました。が、書きやすさを考えて何度かプロットをザックリ修正しました。
 1番最初に考えていたテーマは「民俗学の面から見た現代医学」なんですが、あまり…関係なくなりました。
 後、榊くんを主人公にした時点でそうなることは分かっていたのですが、少女小説ではなくライトノベルになってしまったような気がアッー……ジャンル書き分け頑張ります。

+++キャラクターについて+++
 まず、今回の主人公、榊くん。使いやすかったです。無個性ヒーローなので、下手したら空気になってしまうかもしれない…!と最初危ぶんでいたのですが、心配いりませんでした(笑)書いていく内に個性が出てきて、最終的にはとても書きやすいキャラクターになってくれました。とても子どもっぽいといいますか、子ども舌といいますか…食欲旺盛ですね(汗)食事に関するシーンが4回くらい出てきたので、自分でも多いわ!とツッコミながら書いてました。楽しかったですが…別の作品も合わせて、3か月間で食事関係シーン8回(その内3回食堂シーン)も書いたので、途中で自分が何を書いてるのか分からなくなってきました。
 話の内容を変えることによって変わったのは三千院でした。最初に作った設定とほぼ正反対のキャラクターになってしまいました。元々はセーラー服を着て日本刀を使って戦う女の子が書きたくて作ったキャラでした。妖怪に追われる榊くんを守るしっかり者の女性、と考えていたんですが、話がややこしくなる上に蓮珠1人でカバーOKなレベルだったので、設定をゴッソリとりました。

+++次の話について+++
 次は、祭ちゃんが主人公の話になります。一気に鬱っぽい話といいますか、表記詐欺のような話になってきます。別の小説にならないように気を付けて書いていこうと思います。

参考文献

高橋伸吾著,きつねつきの科学―そのとき何が起こっている?,講談社
小松和彦著,怪異の民俗学1 憑きもの,河出書房新社
小松和彦著,怪異の民俗学2 妖怪,河出書房新社
小松和彦著,怪異の民俗学8 境界,河出書房新社
兵頭晶子著,越境する近代6 精神病の日本近代 憑く心身から病む心身へ,青弓社
佐々木高弘,2010年6月号,子どもの文化,子どもの見る怪異の風景,子供の文化研究所

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